皆さん!最近ニュースなどでも話題の「レモン彗星」をご存じでしょうか?
天体観測界隈ではこの話題で盛り切りです!!

レモン彗星とは?
レモン彗星は、2025年1月3日にアメリカ・アリゾナ州のレモン山天文台で撮影された画像から発見されました。太陽から約4.5天文単位(約6億7000万km)という遠距離にありながら確認され、当初はごく暗い「21.6等級」の天体として登録されました。
しかしその後の観測で、彗星が放つガス量が非常に多いことが判明。2025年10月21日には地球に約0.6au(9000万km)まで接近し、3〜4等級に達する可能性があるとされています。条件が良ければ、肉眼でもぼんやりと見えるかもしれません。
レモン彗星が放つ独特のライムグリーンの輝きは、二原子炭素(C₂)という分子によるものです。これは太陽光によって励起されると緑色の光を放つ物質で、いくつかの彗星で見られる現象です。
2023年に地球を通過した「緑の彗星(C/2022 E3)」や、2024年の“悪魔の彗星”12P/ポンス・ブルックスでも同様の輝きが確認されており、レモン彗星もそれに続く「緑の来訪者」と言えるでしょう。
次にみられるのはおよそ1000年後
NASAジェット推進研究所(JPL)の計算によると、レモン彗星の公転周期はおよそ1,350年。今回の太陽最接近(近日点)は2025年11月8日で、太陽から約0.53au(約7,900万km)にまで近づきます。
この通過により軌道がわずかに変化し、周期は約1,150年に短縮される見込みです。つまり、この彗星が再び太陽近くを訪れるのは、およそ西暦3175年――今を生きる私たちにとっては“一度きりの天文ショー”です。
観測計画を立てよう──今すぐ追跡開始を
レモン彗星(C/2025 A6)の追跡は、10月上旬の今から始めるのがよい。中旬までは未明~明け方の北東の空に見え、日々高度を下げていく。16日には、りょうけん座の3等星コルカロリの近くを通過する。コルカロリは北斗七星の「ひしゃくの柄」と並んで光っている比較的明るい星なので、双眼鏡を使う観測者にとって彗星を見つけるのに便利な目印となる。中旬以降は夕方~宵の西の空に現れ、夜ごとに高度を上げていく。
見ごろは10月21日ごろ
レモン彗星(C/2025 A6)は10月21日、地球に最接近する。近日点到達はその2週間余り後の11月8日だ。この間、すなわち10月下旬から11月上旬にかけて、彗星は最も明るく輝き、観測しやすくなる。だが、11月5日が満月なため、その前後は月明かりが邪魔をする。したがって新月の10月21日前後、彗星が明るさを増した直後が見ごろとなる。
観測タイムライン
レモン彗星(C/2025 A6)は移動速度が速いため、夜空での位置は日々大きく変化する。日本から観測するにあたって押さえておきたい日付を以下にまとめた。
・10月12日頃:日の出1時間前、北東の空で北斗七星のひしゃくの右側に見える
・10月16日:日没後の北西の低空で、りょうけん座の明るい星コルカロリから1度以内まで大接近する
・10月21日:地球最接近。この夜が最も明るく輝いて見える
・11月5日:「ビーバームーン」の満月。今年最も地球に近く非常に明るいスーパームーンが夜空を白く染め、彗星は見えにくくなる
・11月8日:彗星が近日点に到達し、明るさがピークを迎える
・11月下旬:双眼鏡でしか見えないほど暗くなる





