海外の受験事情

  学園長ブログ

2月になり、「大学受験」の時期ですね。

昔、私も受験しました。辛かった・・・

 

ところで海外の受験ってどんな風にされているか知ってますか?

色んな国の「大学受験」を調べてみました!

 

アメリカの大学受験

アメリカで大学に入学するには、高校の成績以外に「SAT」や「ACT」という共通テストの成績を重視するのが一般的です。これらの結果が大学が定めた基準に達していれば、入学することができます。

「SAT」や「ACT」は年に6-7回も行われ、何度も受験することが可能です。また、日本と違い生徒を通年で募集している大学が多く、入学も一年のどのタイミングでもOKだったりします。

アメリカの大学が出願者を評価する際の軸に、「The Significant Six」があります。

  • ・学校の成績
  • ・エッセイ(自己紹介文)
  • ・推薦状(高校の担任や課外活動の責任者などから)
  • ・課外活動
  • ・テスト(SAT®やACT®の成績)
  • (・面接:ない場合もある)

本人の人格や将来性、これまでに行ってきたことが重視される内容ということですね。

 

ドイツの大学受験

ドイツでは、大学に入学するために「アビトゥーア」という資格が必要です。

例外もありますが、このアビトゥーアを取得すれば、入りたい大学に試験などを受けずに入ることができます。

ただし、アビトゥーアを取得するには、大学進学を目指す「ギムナジウム」という9年制の学校に入ってアビトゥーア試験を受け、合格しないといけません。

試験は1年に1度行われ、最大で2回までしか受けられません。しかし一度合格すれば、死ぬまでずっと有効なのです。

受験のない国ドイツとはいわれていますが、アビトゥーアを取得できるギムナジウムに通うかどうかの選択を迫られるのは10歳のとき。

アビトゥーア取得のための試験も難しく、日本の大学受験とどちらが楽かといわれると……。生涯に2度までしか受けられないこともあり、プレッシャーも相当なようです。

 

中国の大学受験

中国の大学受験は「全国普通高等学校招生入学考試」(高考(ガオカオ))と呼ばれるものです。

全国一斉で行われる試験で、毎年1,000万人以上が受験します。毎年ものすごい騒動になっているので、ニュースなどで見たことがある人も多いでしょう。

全国統一試験ではありますが、実施は各自治体が請け負っており、受験登録のスケジュールなどが地域ごとに異なっていたりします。

また、各大学の募集枠が都市ごとに割り振られているケースもあり、例えば北京市は500人募集しているのに他の地域は50人、といったことがあります。そのため「地域によって難易度が変わる」のです。これを不公平だと訴える人もいるそうです。

中国は日本以上の学歴社会。中国が認めている「国家重点大学」に入学できるかどうかが一生を左右しかねず、高考(ガオカオ)に生涯をかける勢いの受験生も多いそう。

受験時期になると日本でも報道があることがありますが、親や親族が受験会場に応援に来る様子は、それだけ高考(ガオカオ)が子どもの人生にとっての大きなウェイトを占めているということでしょう。

アメリカ、ドイツ、中国の大学試験について紹介しました。

どの国の制度にも一長一短あり、それぞれのお国柄が出ているとも言えます。